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受賞者発表

コミックエッセイプチ大賞

今回も多数のご応募ありがとうございました!
応募総数250通を超える作品のなかから選ばれた受賞作を発表します。

小学生エムモトえむみのきままな日常

えむふじん

【講評】愛娘である次女「えむみ」の日常を描いた一作。小学生ならではの突拍子もないリアクションや独特の視点がコミカルに描かれている。愛らしさと小生意気さをうまく表現できており、ネタ一つひとつの完成度の高さも相まって、彼女がどのように成長していくのかと続きを期待させる。

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ゆっくりなら走れます

たまこ

【講評】とにかく運動が苦手な作者が、歩く速度とほとんど同じ超ゆっくりのスロージョギングに挑戦した経験を描いた作品。親しみやすい絵柄で、あまり知られていないスロージョギングの特徴や魅力を丁寧に描けていて好感が持てる。運動能力を上げるのではなく、「だめなままの自分でもできた」という心の機微を優しいタッチで表現する世界観が高く評価された。

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総評

「新コミックエッセイプチ大賞」は今回で7回目、リニューアル前の「コミックエッセイプチ大賞」と合わせると通算36回目の開催となりました。
今回は応募締切の少し前に、日本テレビ系「マツコ会議」で編集部とコミックエッセイ作家さんが取り上げられたこともあってか、初投稿の方からのご応募も目立ちました。
いずれの作品も熱のこもった作品ばかりで、審査会も大いに盛り上がりました。
ご応募いただき本当にありがとうございます。

SNSの隆盛が著しい昨今、応募者のなかには既に自身のSNSで作品を発表している方も多数いらっしゃいます。
SNSでの反響を受けて作品をブラッシュアップしている方もいると思いますし、逆に普段SNSでは発表していないタイプの作品をご応募いただいた方もいらっしゃるかもしれません。
新しいメディアの登場によって、新しい描き手が増え、新しいテーマが生まれています。
編集部では、コミックエッセイというジャンルの可能性を探求する作品、あるいはジャンルを拡張するような作品など、幅広い才能との出会いを常に願っています。

さて、今回は2作品がプチ大賞を受賞されました。

まず最初の受賞作品は、えむふじん『小学生エムモトえむみのきままな日常』です。

えむふじんさんは、ライブドアブログ公式ブロガーとして活動されています。
前回のプチ大賞では『えむふじんの戯れな日常』という作品を応募され一次審査を通過しました。
その際の編集部講評は以下の内容でした。
「3人の子どもたちの独特な世界観が非常にテンポ良く描かれていた点は◎。なので、他のエピソードは省いて子どもたちを中心に見せていくなど、自身が出せる魅力をもっと理解して、作品に出していってほしい。」
今回の応募作では、主人公を「えむみ」という末娘に設定することでテーマがギュッと絞られ、読者にとって格段に楽しみやすい内容になっていました。
作品の面白さは「えむみ」の個性的なキャラクターに依る部分も多いですが、「日常のなかで何を切り取るか」というコミックエッセイの大事な部分に作者のセンスや工夫が表れていたと思います。
このまま娘だけを描くのか、娘を中心に家族やその他の人間関係まで広げるのか、あるいは娘のキャラクター以外にテーマとなるような新しい軸を設定するのか。
担当編集との二人三脚でいちばん良い形を模索していただきたいと思います。

2つ目の受賞作品は、たまこ『ゆっくりなら走れます』です。

ジョギングをテーマにしたコミックエッセイといえば、たかぎなおこさんによる『マラソン1年生』などのマラソンシリーズが有名ですが、たまこさんの場合はそもそも「走るのが大キライ」「体育の時間はひたすら地獄」という根っからの運動嫌い。
ジョギングの入門書でもハードルが高い、マラソン教室にもついていけない……そんなたまこさんが出会ったのがスロージョギングという運動でした。
様々なスポーツに挑戦する入門的なコミックエッセイは多々ありますが、この作品で描かれているのは「少しずつ得意になること」ではなく「だめなままでもできること」。
運動を始めることへのハードルをグッと下げてくれる本作には、共感する読者の方もきっと多いのではないでしょうか。


今回プチ大賞を受賞された方々には、賞金10万円と、編集部より担当が付き、書籍化に向けて動き出すことになります。
ここからすてきなコミックエッセイ作品が誕生することを心から期待しています。

次回の新コミックエッセイプチ大賞にも、どうぞご期待くださいませ。
今後も皆様のご応募を、心よりお待ちしております。

コミックエッセイ編集部
編集長 山﨑 旬

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