描き方のポイント 描き方のポイント

描き方のコツ


描き方のポイント

コミックエッセイを描いてみたい! でも描き方がわからない! と思ったあなた。
このコーナーでは特別に「描き方のポイント」を教えちゃいます。
はじめはうまくコツがつかめなくても、ここで紹介する「ポイント」を心がけて描いてみてください。
上手に描こうとするのではなく、楽しくチャレンジすればより早く上達しますよ!


友達と交換日記をするような感覚で綴ってみよう
交換日記、ちっちゃい頃仲良しの友達とやった人も多いのでは?
そう、あの「交換日記」の感覚にこそ、コミックエッセイが満載なのです。自分の身の回りにおこった小さな出来事を、イラストや文章で、友達に理解してもらえるように描く。
そこにはおのずと、自分の視点や感性が入り込んできます。自分の視点や感性をつかむためにも、まずは「交換日記」をイメージして描いてみましょう。
人の笑顔を思い浮かべて、描いてみよう
読むと元気が出る本、悲しくて涙が出る本、笑いすぎてお腹が痛くなる本…。
本にもいろいろありますが、コミックエッセイは、できれば読み終えたあとに元気が出るようなものであってほしいと思います。
描きながらちょっと煮詰まってしまったときは、読んでくれる人の笑顔をイメージしながら、描いてみるといいかもしれませんよ。
自分を客観視する訓練をしよう
コミックエッセイには、あなた自身の視点が欠かせません。
自分がどういう性格か、自分自身ではなかなか把握できないもの。
何が好きで何が嫌いで、どういうことにこだわってて、どういうことに燃えるのか…。
それらを全部書き出してみましょう。
細部まで、自分を見つめることで、思わぬ新しい発見があるものです。
その発見を、キャラクター作りに活かしてみると、作品にグッと生命力が宿ります。
「自分探し」ではなく「自分見つめ」、やってみてください。
新しいテーマや切り口を探してみよう
コミックエッセイプチ大賞は、書籍化を目標に設立された賞です。
ですから、審査員である私たちは、これまでKADOKAWAで出したことがないコミックエッセイ作品ができないかを考えながら作品を拝見しています。
自分の身の回りのことをそのまま描いても、読者に読んでもらえる作品には仕上がりません。新たな面白さや切り口があるか、そこをぜひ考えていただければと思います。

先生方が教えてくれたよ!


たかぎなおこ先生
たかぎなおこ先生
1974年、三重県生まれ。イラストレーター。おもな著書に『150cmライフ。』『ひとりぐらしも5年め』『愛しのローカルごはん旅』『マラソン1年生』『海外マラソンRunRun旅』『ひとりぐらしも何年め?』『(お互い40代婚』(KADOKAWA)『浮草デイズ』『はらぺこ万歳! 』(文藝春秋)、『ひとり暮らしな日々』(主婦と生活社)、『へなちょこ手作り生活』(白泉社)など多数。

  • Q.
    プチ大賞応募者へ応援メッセージをお願いします!
    A.
    コミックエッセイとひとことで言っても、描く人の数だけ世界や作風はいろいろ。
    心がほっこりするほのぼの系もいいし、刺激的なはちゃめちゃ系もおもしろい。
    読者さんの趣味嗜好も様々なので、いろーんな作品があってもいいと思います。
    自分にしか描けないようなマイワールドをコミックエッセイに表現して、是非読んで楽しませてください。
  • Q.
    コミックエッセイを描く時に気をつけていることは何ですか?
    A.
    毒舌系スタイルの方などは気にしなくていいかと思いますが、自分の作品としては、あまり乱暴な言葉遣いや、誰かの悪口になるようなことは書かないように気をつけてます。
    あと読んだ人が暗い気持ちにならないよう、しんみりしたときも、なるべくネガティブにならないように気をつけてます。
  • Q.
    コミックエッセイを描いていて楽しいと感じる瞬間はいつですか?
    A.
    日常生活や旅に行ったときなど、「わーこれおもしろい!」とか「じ~んとしちゃった・・・」ってなことがあると誰かに伝えたくなるんですが、私は喋るのが得意じゃないのであんまりうまく伝えられないんです。
    そういうときは絵と文を使って、「こういうことがあって、そんなときこんな光景で、こう感じたんですよー!」と、誰かに報告するつもりでコミックエッセイを描くのですが、うまく描けたなぁ~と思えるときはやはりうれしいです。
    もちろんそれを読んでくれた人から「あれ笑っちゃいましたよ~」だなんて感想いただけると、心の中でニヤニヤです。