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受賞者発表

コミックエッセイプチ大賞

今回も多数のご応募ありがとうございました!
応募総数150通を超える作品のなかから選ばれた受賞作を発表します。

肉の仕事

河村

【講評】引きこもりニートだった主人公が、スーパーの精肉部門で奮闘する様子を描いた作品。あまり知られていない精肉部門の仕事内容が丁寧に描けている。また、強面先輩社員の未藤さんという強烈で魅力的なキャラクターによって、仕事だけでなく人間関係にも何か展開がありそうで、とても続きが気になる。

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それでも世界は、今日もやさしい

市川シメオン

【講評】認知症のグループホームで長年働いてきた作者が、そこで出会ったお年寄りたちとの交流を描いた作品。認知症患者の介護という仕事柄、時にその過酷さに思わず目を背けてしまいたくなるような描写もあるが、あくまで誠実に描こうとする姿勢や、外連味のない柔らかで優しいタッチで表現された作品の世界観が高く評価された。

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総評

「新コミックエッセイプチ大賞」は今回で6回目、
リニューアル前の「コミックエッセイプチ大賞」と合わせると
通算35回目の開催となりました。
今回も熱のこもった多くの投稿作が寄せられました。
本当にありがとうございました。

SNS全盛期のいま、アナログ形式の本賞への投稿作品は少しずつ減っていますが、
一方で自身の体験を漫画・イラストで描く人の数は年々増えている印象があります。
新しい描き手が増えれば、新しいテーマが必ず生まれます。
その意味で、コミックエッセイ、エッセイ漫画というジャンルには、
まだまだ大きな可能性が秘められているのだと思います。

ちなみに、今回は2作品がプチ大賞を受賞しましたが、
偶然にも両方ともアナログ原稿の作品でした。

まず最初の受賞作品は、
河村さんの『肉の仕事』です。

スーパーの精肉部門で働く日々の模様を描いた本作。
仕事の経験を描くいわゆる「お仕事もの」は
コミックエッセイの定番ともいえるテーマですが、
スーパーの精肉部門という仕事内容は、
作品にするにはやや地味な印象もありました。
一方で、河村さんは投稿歴なし、初の投稿作品とのことですが、
その画力と色使いに評価が集まりました。
また本作では「ちょっと怖い上司・未藤さん」
というキャラクターがとても魅力的でした。
仕事そのものではなく主人公を取り巻く人間関係を主題にするだけで、
同じ経験がまったく別の漫画に生まれ変わる予感がします。


次の受賞作品は、市川シメオンさんの『それでも世界は、今日もやさしい』

認知症のグループホームで出会ったお年寄りたちとの日々を描いた作品です。
実は市川さんは、以前編集部が開催した持ち込みにも足を運んでくださり、
そこで受けた編集者からのアドバイスをもとに作品をブラッシュアップさせたそう。
認知症患者の介護という仕事はなかなか一筋縄ではいかない、
過酷なものであることは想像に難くありませんが、
今回の受賞は何よりも、作者の「誠実に描こうとする姿勢」が評価された結果でした。
一方で、デビューするには画力の向上が必要であることも確かだと思います。


今回プチ大賞を受賞された方々には、賞金10万円と、編集部より担当が付き、
書籍化に向けてレクチャーさせていただきたいと思います。

次回のプチ大賞にも、どうぞご期待くださいませ。
今後も皆様のご応募を、心よりお待ちしております。

コミックエッセイ編集部
副編集長 山﨑 旬

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