【第15回新プチ大賞 受賞作】「勝ち」にとらわれた私

【第15回新プチ大賞 受賞作】「勝ち」にとらわれた私

【編集部講評】娘の希望で将棋教室に通わせることになった母親が、娘を思うがあまり自分自身が「勝ち」にとらわれるようになってしまう姿と、その葛藤を描いた一作。どんな家庭でも起こりそうな親子のすれ違いを、共感度高く描けている。8コマ構成の使い方も上手く、最後までハラハラしながら読めた。今作は将棋教室が舞台だが、将棋を別の習い事、あるいは受験など他のテーマに置き換えても面白くなりそう。ぜひ色々なテーマを描けるようになってほしい。

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作者紹介
  • とーや あきこ
    【受賞コメント】
    このような素晴らしい賞をいただき、とても驚いています。
    子どもや大人に関わらず様々な「勝負」が溢れるこの世界。今回の作品は、心の中にずっと漂っていた行き場のない感情をふっと吐き出すように描きあげました。
    読んでくださった方の心に「何か」が残る作品になれば幸いです。